研究内容
分子シミュレーション研究会誌アンサンブル2016年7月号掲載 [研究室紹介]
三浦研究室では超流動ヘリウムから蛋白質水溶液などを含む凝縮系の物性を研究対象としています。また量子多体系に重点を置き,新しいシミュレーション手法の開発もあわせて行っています。
新しい量子シミュレーション法の開発
- 経路積分法
- 量子モンテカルロ
- 量子ダイナミクス
- 第一原理分子動力学
- インスタントン
量子液体の諸相
- 超流動ヘリウムクラスター・ナノ液滴
- 超流動媒体内の分子過程
- 拘束された空間における量子液体の相挙動
- 液体水素・クラスターの構造と動力学
分子をドープした超流動ヘリウムクラスター
経路積分で見た超流動ヘリウム(田中純志君作成)
水溶液・水素結合系の量子論
- 第一原理インスタントン法の開発と分子トンネル現象への適用
アンモニア分子のトンネル反転運動
トロポロン分子内プロトン移動
第一原理経路積分で見た蟻酸二量体(HCOOH)2
生体高分子の構造と機能
- マルチカノニカル分布を生成する一般化ハイブリットモンテカルロ法の開発と蛋白質分子折りたたみ過程への適用
イジング模型 マルチカノニカル
イジング模型 カノニカル(低温)
液体・溶液の物性理論
- 液体の構造と動力学
- 液体論(積分方程式理論など)
- ストリング法と液体の積分方程式理論の結合:最小自由エネルギー経路計算手法の開発
モデルSN2反応の自由エネルギー地形と最小自由エネルギー経路